傾斜磁場およびRF磁場の変動によって誘導された電流が刺激装置の電子回路内に流入すると、電子回路が破損する恐れがあります。それにより、刺激が停止する可能性があります。
ジストニア患者さんでは、何らかの理由で刺激が停止したことにより、症状が再発、増悪し、気道閉塞等により死に至る恐れがあるため、深刻度が非常に高いリスクと考えられます。

RF磁場により導線に誘導された電流が電極から生体に放出されることにより、電極周辺組織の発熱が起こる恐れがあります。電極周辺組織の発熱は、不可逆的/恒久的な組織損傷や神経損傷につながる恐れがあるため、深刻度が高いリスクと考えられます。

体内に植込まれる機器が磁性体を多く含む場合、静磁場に引き寄せられ、体内で移動する恐れがあります。また、神経刺激装置内の電子回路が破損する恐れもあります。神経刺激装置やリードの移動、電子回路の破損が起こると、交換手術につながるリスクがあります。

RF磁場ならびに傾斜磁場の変動によって誘導された電流が神経刺激装置やリードを介して体内に流れることにより、患者さんが意図しない刺激を感じる恐れがあります。