トレーニング(放射線科医療従事者向け)

第1章 脊髄刺激療法とは

MRI検査と脊髄刺激療法(SCS)システム

従来のSCSシステムは、全身MRI検査が「併用禁忌」となっており、
SCSを植え込んだ患者さまに対しては、全身MRI検査を実施頂くことができませんでした。

従来のSCSシステム

【併用禁忌】
本システムが植え込まれた患者に対して、下記の医療機器は絶対に用いないこと。

  1. ジアテルミー(短波、超短波、超音波、極超短波/マイクロ波治療など電磁波による温熱療法)
    [電極周辺組織を損傷し、重篤な障害又は死亡に至る可能性がある。また、刺激装置を破損する可能性がある。]
  2. 全身用RFコイル及び受信専用頭用RFコイルを用いた磁気共鳴画像診断装置(MRI)
    [電極周辺組織を損傷し、重篤な障害又は死亡に至る可能性がある。]
  3. 他社製のリード、エクステンション、アダプタ又は充電器
    [本システムの破損、不十分な刺激又は過剰な刺激の原因となり、患者に対するリスクを高める可能性がある。]

弊社従来型SCS神経刺激装置添付文書より抜粋


次は、第2章 MRI検査に対する主な想定リスク に移動します。